Blenderのスカルプトモードで、女性の全身像を作ってみた。【２】

前回の続きです。

前回は、顔から作り始めて、首、胴体、太もも、進んで、腕や手、指でちょっと苦労しましたが、とりあえず先に進んで、膝から下もどうにか作り終えました。

一応、スケールも意識して、身長150cmぐらいになるように、サイズも調整しました。

今回は、もう一度顔に戻って細かく作り込んでいきます。
ただ、この時点で女性であることは決めていましたが、どんな顔にするか、まだはっきり決まっていませんでした。

でも、スカルプトモードならば、膨らませたり凹ませたり、なんとなくコネコネやっているうちに、あ、これ、使えるんじゃね、的なものができることがあるので、その瞬間を拾いながら徐々に前に進んでいくことにします。
プロのモデラーだと時間食ってしょうがないですが、そこはアマチュアの強み。これで飯を食っているわけではないので、自分の好きなものになるまでいつまでもコネコネし続けます。

さて、前回提示したゴールはこんな感じでした。

それでは、顔をいじっていきます。
なんとなく作った、最初の顔がこれ　ジャン、

怖！
「おかあちゃん、さだ子、こわい！」（「松本家の休日」長女：さだ子風）

これはアカンと思います。なんでこんなことになったんや。
一旦、考え直します。

で、作り直した顔がこれ　ジャン、

えっ！
ま、まぁ顔だけれども。

ま、ちょっとはマシか、マシになったのか……
でも、もっとなんとかならんか、もうちょっとなんか来い。

で、更に作り直したのがこれ　ジャン、

おっ、来たっ！
これこれ、こんな感じでいいんじゃないですか？
佐々木希さんとか、Winkの相田翔子さんとか、この系統の顔じゃないねすか？若いころの岡本夏生さんにも似てるような気がしますが、なんかその系統ですよね。
「採用！」
次に進みましょう。

あ、そう、耳を仮置きしておきましょう。

耳は別のオブジェクトにしておいて、最後にブーリアン合成することにします。

さて、からだのほうはまだこんな状態。

とはいえ、顔ができたら、体はどうにかなりそうな気がしてきました。

全体を見ながらチマチマと修正していきます。

胸から腰の調整をしました。
なんか、縫い目のない服を着ているような感じです。
もう少し細部をいじっていきます。

服を着てない感じにならないかなぁ……と思って、鎖骨から首のあたりや、腹の周辺をちょっと細かく作ってみました。
鎖骨あたりを作ったらなんとなくそれっぽくなりました。

鎖骨がそれっぽくなると、ずっと納得のいってなかった肩から腕が気になります。
はじめからやりなおすつもりで、肩幅を広げて、腕を太くしてみました。

肩と腕がそれっぽくなったら、足が細く感じたので、太腿もついでに太くしました。

全体に少し太くしたほうがバランスがよさそうなので、あちこち肉付けしていきます。

だいぶバランスよくなってきたように感じます。

このとき、手はまだこのままです。

そろそろ、手も作り込んでいきます。

大して変わってないか(笑)
ちょっと指が長すぎますかねぇ……
まぁ、末端が小さくなりすぎるとカッコ悪いのでこんなもんでいいでしょう。

足先も、なんとなく少しずついじっていましたが、そろそろちゃんと調整していきます。
作り込み前がこんな感じ。

で、このくらいまで作り込みました。

とりあえず、今回はこのへんで。

そろそろ耳も作っていきます。
こんな感じの耳を

こんな感じにしてみました。

で、最後の最後まで悩んだのは、実は、お尻なんです。
最初はこんな感じでした。

腰の下に肉の重さで垂れながら付いている感じ。
プリン！としたアニメ風の尻ではなく、太ももと尻の境目の線がリアルかなと思って、こんな感じにしたのですが、もうちょっと腰の上の方まで筋肉がついていたほうがいいのかなと思い直し、改造したのがこちら。

いい感じで、かなり気に入っていたのですが、やっぱり、太ももと尻の境目が不自然で、なんか違うなと、何度も何度も思い直し、最終的に直したのがこちら。

キュッと筋肉で引き締めた感じも出しつつ、太ももとお尻の境目もわかって、それっぽいかなと。

お尻の形を変えていくと、姿勢も微妙に変わっているので、それにあわせて、下腹等も再度作り直して、完成。というか、現状。

ざっと、こんな感じです。

一応、Cyclesでレンダリングすると、マテリアルの設定をしていないので真っ白ですが、こんな感じです。

顔のアップは、こんな感じ。

と、まぁ、こんな感じで、一旦公開します。

Pixivにも、アップロードしました。側面と背後からのレンダリング画像もアップしています。
ご興味を持っていただけるようでしたら、こちらもよろしくお願いします。